Fluency(流暢さ)について
Fluencyとは何か
Fluency(流暢さ)とは、言語を自然でスムーズに使える能力のことです。
第二言語学習において、fluencyは非常に重要な概念です。
読解におけるfluencyは、正確性、自動性、速度の3つの要素から構成されます。速度は「1分間に読めた語数(WPM: Words Per Minute)」で測定されます。
fluency.componentsTitle
正確性(Accuracy)
文字、語彙、文法を正しく理解する能力。
間違いなく読むことができるかどうかです。
自動性(Automaticity)
文字、語彙、文法を、あまり意識的な努力を必要とせず処理して理解できる能力。
速度(Rate)
適切なスピードで読める能力。
速すぎず遅すぎない自然な速度です。
SuiReNの役割
SuiReNは、速読練習を通じて日本語学習者の読解fluencyを向上させることを目的としています。
レベル別に設計されたコンテンツにより、学習者は自分のレベルに適した速読練習を行うことができます。読む速度(1分間に読めた語数)と理解度の測定により、学習者は自分の進歩を客観的に把握できます。
継続的な練習により、日本語を読む際の自動性が向上し、より自然で流暢な読解能力の獲得が期待できます。
参考文献
- Nation, Paul (2005) Reading faster. PASAA, 36(1). DOI: 10.58837/CHULA.PASAA.36.1.1 Available at: https://digital.car.chula.ac.th/pasaa/vol36/iss1/3
- Tabata-Sandom, M., Banno, E., & Watanabe, T. (2024). Development of speed reading materials for learners of Japanese. Journal CAJLE, 25, 45–63 Available at: https://www.cajle.ca/journal-cajle-volume-25-2024/